現行のウェッジ式アンカーと旧品の心棒打ち込み式アンカーの違いは何ですか?
《対象商品》
パブリック用手すり 樹脂被覆タイプ:T112型
パブリック用手すり ステンレスタイプ:T113型
大きな違いは、
1.旧品(心棒打ち込み式アンカー)はナットを締めなくてもアンカー効果が発揮されてしまうのに対し、現行品(ウエッジ式アンカー)はナットを締めない状態ではアンカー効果が発揮されないこと
2.下穴径が違うこと
です。
コンクリートに使用する金属拡張式アンカーボルトの種類は10種類程度あります。どのアンカーもパサモルタルなどには使用できませんので、注意が必要です。アンカーの下穴はアンカーの種類により異なりますので、指定のドリル径が必要です。ウェッジ式アンカーと心棒打ち込み式アンカーの特徴は下記のとおりです。
<心棒打ち込み式アンカー(旧品)>
旧品のT110D3(下穴:φ6.5mm)、T110D17(下穴:φ12.7mm)、T110D18(下穴:φ6.5mm)、T110D21(下穴:φ8.5mm)はおねじ型の心棒打ち込み式アンカーです。
中央の心棒を打ち込むことにより拡張部先端が開く構造となっています。
心棒を打ち込めば(ナットを締めなくても)アンカー効果が発揮されるため、作業性はよいのですが、打ち込みが確実にできない場合がありますので、注意が必要です。
(パサモルタルなどの強度が不足している下地の場合でも施工できてしまうため、注意が必要です。)
<ウェッジ式アンカー(現行品>
現行品のT110D3R(下穴:φ6mm)、T110D17RS(下穴:φ10mm)、T110D18R(下穴:φ6mm)、T110D21S(下穴:φ8mm)はおねじ型のウェッジ式アンカーです。
ナット締め付けトルクによりテーパーボルトが引き上げられ、ウェッジが開きます。
ウェッジ式アンカーはナットを締めない状態ではアンカー効果が発揮されないため、トルク管理により拡張確認ができ、信頼性の高い構造となっています。
(パサモルタルなど強度が不足している下地の場合は、ナットを締め付けても本体が供回りしたり、抜けてアンカーが取り付けできないため、信頼性が高い構造となっています。)
以上のことから、2003年より信頼性の高いウエッジ式アンカーに変更しております。
※本サイトに表示の税込価格は消費税率10%で計算し、小数点以下は四捨五入しております。